生活協同組合とくしま生協
理事長 大久保 秀幸
新年あけましておめでとうございます。
昨年は、1月末から急激に感染が広がった「新型コロナウイルス」によって、組合員さんをはじめ、消費者のくらしや働き方が大きく変化した一年となりました。
この感染の広がりが組合員さんのくらしに大きく影響し、「外に出るのを控えたい」「できる限り人混みは避けたい」「買い物に行くのを控えたい」などの理由から、全国の生協で前年よりも大きく利用が伸びて、お届けできない商品も多数発生するなど、組合員さんには大変な迷惑をお掛けすることとなりました。とくしま生協も全国の生協と同様に、いつも利用していただいている組合員さんをはじめ、新しく生協に加入された方の利用や利用再開をしたいという連絡も例年以上に多くなりました。とくしま生協に対する期待と信頼のあらわれの結果ではないかと思っています。その中で、一部の商品へ利用が集中し欠品となったり抽選でのお届けとなるなど、多くの組合員さんにご迷惑をお掛けすることとなり本当に申し訳ありませんでした。今後は、組合員さんから注文いただいた商品を確実にお届けするとともに、店舗も組合員さんが安心して利用できるよう衛生管理など、日々のところで強化していきたいと思います。
また、とくしま生協で働く職員にも感謝を申し上げたいと思います。新型コロナウイルス感染予防のために、昨年は、ほぼ1年を通して朝の検温・マスク着用・アルコール消毒と、例年と違う環境の中での業務は体調管理をする上で非常に大変な1年だったと思います。特に、夏の猛暑の中での業務は、熱中症への対策と感染予防によるマスク着用が必要でしたので、少しでも暑さを和らげるためにファン付ベストも支給し暑さ対策を実施した中で、多くの組合員さんから注文いただいた商品を確実にお届けすることができました。あらためて、この場を借りて、頑張ってくれた職員のみなさんに心から感謝申し上げたいと思います。ありがとうございました。
さて、今年の干支は、「辛丑(かのとうし)」です。十干と十二支は、それぞれ植物の一生を表しています。「辛」は「草木が枯れ、新しくなろうとしている状態」。「丑」は「種から芽が出ようとする状態」で、それぞれ「新しくなろうとしている」「芽を出そうとしている」というような意味があるそうです。これからっていう感じがあり、新しい出発の兆しを感じます。植物の一生を考えれば、枯れて次の種が生まれる。この流れは直線ではなくて円です。終わると同時に始まる。だから終わりと始まりは隣同士であり、これはちょうど転換期ということになります。それと「新しい」「始める」があります。同時に「つらい」「からい」があり、2021年は、まさに転換期となると思います。転換期だからこそ、下を向かずに上に向かって挑戦する!上に手を伸ばして、何かをつかもうとする!年にしていきたいと思います。昨年は、コロナウイルスの感染拡大があって、組合員さんをはじめ多くの県民のみなさんのくらしも変わったのではないかと思います。その中で、2021年は干支にあやかって“新しい出発の年”として、これまでの優れた経験や実践は継続しつつ、コロナ禍で変化したくらしに合わせた実践にも磨きを掛けていく年にして行きたいと思います。そのためにも、一人ひとりの組合員さんのくらしを知り、くらしに役立つことや喜んでいただくことをあらためて最重点とし前進させていきます。
2021年が組合員さんをはじめ、役職員・お取引先のみなさんにとって素晴らしい年となるよう、全力で努力していきたいと思いますので、今まで以上に今年もよろしくお願いします。
2021年1月1日