生活協同組合 とくしま生協
理事長 大久保 秀幸
新年あけましておめでとうございます。
昨年は、1年を振り返って見ると、1月から「新型コロナウイルス」の変異株であるオミクロン株の感染拡大が急激に広がり、コロナ禍の中で3年目を迎えることとなり、秋にかけては感染者数も減少傾向となりましたが、11月に入り感染者数が増加傾向となるなど、1年を通して新型コロナウイルスへの感染予防対策を実施しながらの1年でした。その結果、2年続けて経済やくらしへの影響が出た1年となりました。
さらに、2月末から始まったロシアによるウクライナへの軍事侵攻も未だに終わることなく続いており、世界中の経済に大きな影響を与え、原油価格の高騰やさまざまな飼料や肥料・資材などにも大きな影響を与え、消費者のくらしを直撃する物価上昇となり、大きな暮らしへの影響が出た1年でもありました。
新年を迎えた2023年も昨年以上に暮らしへの厳しさは大きくなることが予測されており、引き続き、組合員をはじめ消費者を取り巻く環境はさらに厳しさが増すことが考えられます。そして、とくしま生協の事業や経営においても物価高の影響は、電気代をはじめ燃料代・さまざまな商品価格の高騰によって、昨年以上に厳しい年になることが考えられます。
そのような厳しい経済状況の中ですが、今まで”とくしま生協”が、大切にすすめてきた「一人ひとりの組合員さんのくらしに合わせたとりくみを大切にして、くらしに役立ち・喜んでいただくこと」を、さらに深化させるとともに強化していきます。
そして、4月からは18年ぶりに新しく宅配事業の配送センター「名西支所」が稼働します。とくしま生協の事業の柱である宅配事業は新たな拠点である「名西支所」が稼働することで5支所体制(美馬支所・阿南支所・徳島南支所・板野支所・名西支所)になります。5支所体制の中で、今まで以上に配送効率などを高めることで、組合員さんのくらしにさらに役立ち、今まで以上に経営貢献できる宅配事業を目指します。また、電気代の高騰やさまざまな商品の値上げ・包装資材などの値上げなどによって厳しい経営となっている店舗事業では、組合員さんのくらしに必要な商品を必要な量目で提供し、多くの組合員さんが利用してもらえる店舗事業を今以上に深化させ、損益構造の改善をすすめていきます。そして、安くて保障がしっかりしているCOOP共済やとくしま生協が取り扱っている保険関係の商品を知らせきること・伝えきることを通して、万が一の保障面でも役立つことをすすめていきます。
さて、今年の干支は「癸卯(みずのと・う)」です。「癸卯」は諦めず無理はせず、停滞した世の中に希望が芽吹く年であり、寒気が緩み・萌芽を促す年とも言われています。
干支は古来、未来を探るための手段として使われてきました。それによると「癸卯」は、「寒気が緩み、萌芽を促す年」であり、コロナ禍以降、停滞し続けていた世の中に、そろそろ希望が芽吹く春がやってきそうだと言われています。
ただし、今まで培ってきた自身の力が試される年であることも示唆しているため、最後まで諦めずに希望を持ち続けながら、でも無理をしすぎないことが道を開く鍵になりそうです。「癸卯」は停滞した世の中に希望が芽吹き、花開く助走の年。これまで積み重ねてきた自身の力が試される年でもあるため、最後まで諦めずに希望を持ち続けることが道を開く鍵になります。
2023年は干支にあやかって、希望が芽吹くということを期待し、これまでできた事業や活動を可能な範囲で再開し、今まで積み上げてきたとくしま生協の良いところはしっかりと継続し深化させていく年にしたいと思います。ここ数年はコロナ禍の中でさまざまな事業や活動が制約されていましたが、新たなことが生まれる年にしたいと思います。ただ、今年も厳しい経済環境の中で、益々、くらしの厳しさは増すことが考えられますが、あらためて一人ひとりの組合員さんのくらしに合わせたとりくみを充実させるとともに、さらに深化させていくことを目指していきます。
そして、これからみんなで創り上げていく「2023年度めざしたいこと」を組合員さんとともに役職員みんなが力を合わせて実現できるよう頑張って行きます。
本年も、今まで同様、組合員のみなさんのご支援をお願い申し上げるとともに、みなさんのご多幸を祈念申し上げ、年頭のごあいさつとさせていただきます。
2023年 1月
記事の有効期限: 2023年1月31日 火曜日